四方が海に囲まれ、本州とは異る特有の生態系を形成する北海道。
大自然を象徴するマスコット的な存在としても人気の動物たちをはじめ、北海道にはブラキストン線を境に、北海道でしか出会えない動物たちがたくさん棲んでいます。
北海道に棲んでいる、北海道でしか出会えない動物たち
エゾ〇〇?本州と異なった特有の生態系を持つ北海道
四方が海に囲まれた北海道は、本州とは異なった特有の生態系を形成しています。
「エゾシカ」や「(エゾ)ヒグマ」、「エゾリス」など北海道の大自然を象徴するマスコット的な存在としても人気があります。
日本では北海道にしか棲んでいない動物たちには、北海道を意味する「エゾ(蝦夷)」が名前に付いている動物も多いですね。
津軽海峡が境界線?!ブラキストン線とは?
サハリン(樺太)やシベリアをなど北方系の動物たちとの共通点が多い北海道の動物たち。
その生息域は津軽海峡が南限となっている動物が多く、そのため北海道に棲んでいる動物たちは本州に棲んでいる動物たちと違い、北海道には特有の生態系が存在しているんですね。
この津軽海峡を挟んだ動物分布の境界線はイギリスの動物学者のトーマス・ブレーキストンによって提唱され、『ブラキストン線』として知られています。

ブラキストン線は、本州に棲んでいる「ツキノワグマ」の北限であり、北海道に棲んでいる「(エゾ)ヒグマ」の南限になります。
同様に、日本の固有種である「ニホンリス」や「ニホンモモンガ」と、北海道の「エゾリス」や「エゾモモンガ」もブラキストン線を挟んで生息域を分けています。
他にも、このブラキストン線を境に日本では北海道にしか棲んでいない動物たちがたくさんいるんですよ。
北海道で出会える野生動物たち
北海道に棲んでいる「エゾ」が付く動物たち、まとめてみました!
北海道に棲んでいる動物たちの中でも、名前に「エゾ」が付く主な動物たちとその特徴をまとめてみました!
⑴ エゾヒグマ

- 綱:哺乳綱
- 科:クマ科
- 属:クマ属
- 種:ヒグマ
- 亜種:エゾヒグマ
多くの方が思い浮かべる北海道の動物といえば、「ヒグマ」ですね。
日本には「ヒグマ」と「ツキノワグマ」の2種のクマがいますが、ブラキストン線(津軽海洋)を境に、北海道には「ヒグマ」、本州・四国には「ツキノワグマ」と生息域が分かれています。
北海道に生息する「ヒグマ」は「エゾヒグマ」というヒグマの亜種。日本に生息する陸上動物としては最大で、オスの成獣は体長が2m、体重は500kgを超えます。
食性は雑食性で積極的に人を襲うことはないと言われ、日常生活で出会うことはまずありません。しかし、近年では人里に下りてきて果樹や畑を荒らすなどの被害が出たり、札幌市内の住宅街に姿を現すなど全国ニュースで報じられることも増えました。
北海道の雄大な自然を象徴する動物として、その愛らしい姿が人気ですが、北海道民にとっては人とクマたちの曖昧な境界線の中での共存について、いつも考えさせられる存在でもあります。
⑵ エゾシカ

- 綱:哺乳綱
- 科:シカ科
- 属:シカ属
- 種:ニホンジカ
- 亜種:エゾシカ
北海道に生息するニホンジカの亜種が「エゾシカ」です。
全道の広い範囲で低地から山地の森林に生息し、大都市・札幌での山間部でも頻繁に目撃される野生動物です。
本州に生息する同じニホンジカの亜種である「ホンシュウジカ」と比べ、違いはなんと言ってもその体格。オスは胴体長が90~190cm、体重は50~150kgにもなる大型のシカです。
夏毛は明るい茶色に白い斑点、オスには枝分かれした角が生え始めます。10〜11月頃から灰褐色の冬毛に生え変わり、立派な角を持つようになります。
冬眠をしないエゾシカは、冬は樹皮は食べて飢えをしのぎます。そして春を迎えた頃、オスは角が落ち、メスは出産のシーズンを迎えます。
近年では個体数の増加により、農林業への被害や自然植生の破壊が問題になっています。北海道では、エゾシカを資源として利用しようとする取り組みが活発化していて、高タンパクかつ低脂肪で美味な鹿肉をジビエとして提供するお店も増えてきました。
⑶ エゾリス

- 綱:哺乳綱
- 科:リス科
- 属:リス属
- 種:キタリス
- 亜種:エゾリス
北海道の森林や林に棲む「エゾリス」は、道民にもとても身近な動物ですね。
札幌市内はもちろん、道内の広い範囲で、大きな公園や自然林などで出会うことができる愛らしい姿は、北海道民はもちろん、観光客にも人気です。
札幌市内だと、中心部からも近い円山公園や円山原始林の自然歩道、隣接する北海道神宮の境内でも見かけることがありますね。
体長は22〜27cmと一般的なリスよりも大型のリスで、いかにも北海道に棲んでいるらしい茶〜茶灰色のふわふわした毛並みが特徴です。
昼行性のエゾリスですが、活動時間は季節にっても異なり、春は朝から活動し、夏は日出から日没まで、秋は昼に行動することが多いようで、冬でも冬眠せずに活動するのが特徴です。
⑷ エゾモモンガ

- 綱:哺乳綱
- 科:リス科
- 属:モモンガ族
- 種:タイリクモモンガ
- 亜種:エゾモモンガ
クリクリした大きな目が愛くるしい「エゾモモンガ」は北海道だけに生息するモモンガの一種。
本州に生息するモモンガは「ニホンモモンガ」で、タイリクモモンガの亜種である「エゾモモンガ」とは別種です。
JR北海道が発行するICカード乗車券の「Kitaca(キタカ)」のマスコットキャラクターとしてもおなじみですね!
体長(頭胴長)は15〜18cmほどで小型の小動物で、北海道の広い範囲で平野部から高地に生息し、札幌市内でも円山公園にも生息している様ですが、夜行性で警戒心が強いため、なかなかその姿を見かけることはありません。
⑸ エゾナキウサギ

- 綱:哺乳綱
- 科:ナキウサギ科
- 属:ナキウサギ属
- 種:キタナキウサギ
- 亜種:エゾナキウサギ
広い北海道の中でも「エゾナキウサギ」が生息しているのは、山岳地帯のごく一部だけ。
北海道がシベリアと陸続きだった時代に渡ってきたエゾナキウサギは“氷河期の生き残り”とも言われ、冷涼な気候を好み、夕張山地や大雪山系、日高山脈、北見山地など標高1,000m以上の高山帯のガレ場(岩場)にひっそりと生息しています。
体長は約15㎝、岩のすき間で生活していて臆病な性格なため、特徴的な「ピィッ」という鳴き声は聞こえてもその姿を見つけられず、北海道の山を登る登山者でも、滅多に出会えることはありません。
⑹ エゾフクロウ

- 綱:鳥綱
- 科:フクロウ科
- 属:フクロウ属
- 種:
- 亜種:エゾフクロウ
ハート形の顔につぶらな瞳がキュンとくる愛くるしさの「エゾフクロウ」は、日本に生息する5亜種のフクロウの1亜種。
体長は50cmほどで、両翼を広げると90~100cmにもなります。
札幌市内においても、真駒内公園や野幌森林公園、西岡公園、藻岩山などにも生息している身近な存在ですが、夜行性のフクロウの姿は、普段なかなか見かけることはありません。
公園の大きな木の樹洞に住み着き、話題になることもあります。ウトウトと眠っている姿は愛くるしいですが、どうかそっとしておいてあげてくださいね。
⑺ エゾサンショウウオ

- 綱:両生綱
- 科:サンショウウオ科
- 属:サンショウウオ属
- 種:サンショウウオ
- 亜種:
「エゾサンショウウオ」は世界でも北海道にしか生息していない固有種、北海道を代表する両生類です。
全長11〜20cmほどで、冷涼で多湿な環境を好み、山間の森や林の緩やかな流れの沢や小さな池に生息しています。
春〜初夏、雪どけの冷たい水が貯まる水路や沢、小さな水たまりに卵嚢を産み付け、ひと月ほどで孵化します。幼生はオタマジャクシに似ていますが、ひらひらとした3対のエラを持っていますので容易に見分けることができます。やがて変態し成体になり3,4年で成熟します。
北海道の広い範囲に生息する「エゾサンショウウオ」は、すぐに絶滅の懸念は低いものの、札幌市においては開発により生息域が繁殖域が少なくなっており、札幌市が独自に設定した“札幌市版レッドリスト2016”では準絶滅危惧種に指定されています。
「エゾ」の動物たちが描かれたおしゃれアイテムも!

北海道には、「エゾ」の動物たちが描かれた、おしゃれなアニマルグッズがあるのを知っていますか?
おしゃれでかわいい雑貨・文具の『EZONIMAL(エゾニマル)』は北海道の地元アイテムとしてはもちろん、北海道のお土産にもおすすめですよ!







